会社が潰れた...思い出

以前勤めていた会社の話だが、経営悪化から倒産するという一連の流れを経験した。
自分は開発部にいたが、倒産する1年程前から新規の開発案件が全く無かった。
しばらくすると営業部の人たちが次々と退職していき、倒産する2ヶ月前くらいで会社の食堂も閉鎖された。
そこで会社から詳細が発表がされた為、皆転職活動を始め会社に来る人は少なくなった。
自分は何か面白くなってきて、会社の最後を体験しようと思い、転職活動をしつつもほぼ毎日最後まで会社に行った。
給料は期待していなかったが最後まで貰えた。
最後の方はだんだんと会社に来る人が減っていき、事務所の電気も消えている場所が多くなっていった。
そこまでになると、経理や総務の人が後処理をしているのを見ながら、開発関係の人はどこに就職できた...よかったね...という雑談する為に会社に行くようなものだった。
そして、最後の日も出社しようとしたのだが、次の会社の面接日が重なって行けなかった。
運良くその会社には受かったのだが...潰れる会社の最終日を体験したかった様な気もする...。
その後暫く潰れた会社の事は気にしていなかったのだが、久しぶりに居酒屋で元同僚に会ったところ、その会社は海外の企業に建物や設備を買われて全く別の企業となっているらしいと聞いた。
突然潰れなかっただけマシだが、2度と勤めている会社が倒産する場面に立ち会いたくはない...。
いい経験ではあるが...。

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