40代の過去を思い出して懐かしむ日記

捨てられない物や思い出

スリ被害にあった思い出

タイのバンコクに駐在していた頃、日系のデパートでスリ被害にあった。
カバンを肩から掛けて、開口部分もきちんとチャックで閉めていたが財布を取られた。
本屋さんの狭い通路で本を選んでいた時に、中東系の家族っぽい集団が自分の後ろを通った。
少しぶつかった気がしたが、何も思わずそのまま本を選んでいた。
何となく財布が気になって確認すると、カバンのチャックが開いて財布がなくなっていた.....。
どう考えてもこの集団が怪しいので、追いかけるとバラバラになって逃げていった。
そこで逃げ遅れている足の遅そうなオバサンに狙いを付けて、店の警備員につたないタイ語で、この人はスリだ!と伝えて警備員数人で取り囲んだ。
そのまま事務所に連れて行ったが、オバサンは何?何のこと?というふうに英語でペラペラしゃべってしらを切っていた。
そこで警察を呼ぶからパスポートを出せと警備員に言われた途端、オバサンの顔から滝の様な汗が出てきて、携帯電話でどこかと話し始めた。
人の顔はこんなに青くなるのかというほど青くなり、水を浴びたのかというほど汗が出ていた。
電話が終わるとすぐに別の階で財布の落とし物が届けられたと連絡があった。
届けたのは中東系のおじさんらしい.....。
財布返すからオバサンを解放しろという取引したいということか?
.....結局財布は取り返したが、このオバサンはその後どうなったかはわからない。
この人はどうにかしますので気にしないでお帰りください..とデパートの人に言われた...
....どうにか?.....結局どうなったのかはわからなかった...。